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Tokaihit

【Ex-vivo臓器灌流】筋肉・骨格研究への応用例(14日間の長期灌流)

更新日:2022年4月28日


臓器培養システムでは、チャンバーの種類を変更することで、小腸や骨格筋など異なる臓器の灌流ができます。


今回は、ラット骨格筋の長期灌流事例を紹介します。

ラット骨格筋短期(7日間)と比較して、間欠的加圧を行うことで、14日間の長期の灌流培養が実現できています。


間欠的加圧(パルス加圧)により、灌流状態の改善がみられる裏付けのデータです。



概要

 

ラットから大腿骨格筋を摘出し、臓器培養システムにて灌流培養した。加圧システムとの組合せで14日間の灌流培養後も高い灌流率と活性を維持した。




背景と目的


動物個体では解析することのできない、骨格筋単体での解析を可能にするため、活性を保ち、解析可能な状態での灌流培養を目指した。




結果


14日間の灌流培養に成功し、ATP量を維持し、40%前後の灌流率を維持しながら灌流することができた(Fig.1)。

灌流後の組織切片では、細胞核、血管様構造を維持していたことが示唆された(Fig.2)。

 これにより、活性を保ち、且つ静脈からの戻り液を解析可能な状態での灌流培養を実現した。




参考文献

Sano, K. et al. J Artif Organs (2019) リンク



 

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