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Tokaihit

【Ex-vivo臓器灌流】消化管研究への応用例(ラット小腸灌流実例)

更新日:2022年4月28日



小腸分野を研究していて、


・細胞で結果が出たのだけれど、動物実験では異なった

・吸収モデル実験を小腸単体で行いたい

・小腸への薬物Doseコントロールを直接行いたい

・上腸間膜静脈から直接サンプリングしたい


といったことはありませんか?




臓器培養システムの小腸用臓器チャンバーなら、ラット小腸灌流実験は意外にも簡単にはじめることができます。



今回はその実験例を紹介します。



グラフや組織切片図入りのPDFはこちらからダウンロードできます。



概要

ラットから小腸を摘出し、臓器培養システムにて20時間の灌流培養後も、蠕動運動を認め、灌流率を維持した。




背景と目的

動物個体では解析することのできない、小腸単体での解析を可能にするため、活性を保ち、解析可能な状態での灌流培養を目指した。


灌流率は、下の式で定義した。


灌流率=静脈からの戻り量(g)/送液量(g)



結果

20時間の灌流培養し、蠕動運動を認め、40%前後の灌流率を維持しながら灌流することができた(Fig.1)。


灌流後の組織切片では、平滑筋、粘膜様組織を維持していたことが示唆された(Fig.2)。

 これにより、活性を保ち、且つ静脈からの戻り液を解析可能な状態での灌流培養を実現した。



参考文献

Sano, K. et al. J Artif Organs (2019)



 

登場した製品



臓器培養システム

Ex-vivo灌流が実現できます。

ラット小腸、ラット骨格筋で実績があります。

そのほかの動物種、臓器もカスタムメイドにて可能な限り対応します。



 

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